こんにちは、GORIです。
オリーブの木を眺めていると、風が吹いた瞬間に、木全体がふっと白く光って見えることがあります。お店でも「この葉っぱ、銀色っぽくてきれいですね」とよく言われます。
今日は、香川・創樹(そうじゅ)から届いたオリーブ「ルッカ」の小品盆栽を例に、オリーブの葉はなぜ銀色に見えるのか、そして葉の様子から木の元気を読み取る方法をお伝えします。
この記事の要点
- オリーブの葉の裏には、ごく小さな毛がうろこのようにびっしり並んでいて、これが光を反射して銀色に見える
- この毛は、強い日差しと乾燥から葉を守る「日傘」と「保湿」の役目を持つ=地中海育ちのつくり
- 葉の表は濃い緑、裏は白っぽい銀色。風で葉が揺れると、木全体がきらめいて見える
- 葉は木の調子を映す鏡。巻く・落ちる・黄色くなる、それぞれに理由がある
- 葉の美しさを保ついちばんの近道は「よく日に当てる」こと

オリーブの葉が銀色に見えるのはなぜ?
オリーブの葉を一枚、裏返してみてください。表は深い緑なのに、裏は白っぽく、ほんのり銀色をしています。
この正体は、葉の表面に並んだごく小さな毛です。肉眼では見えないほど小さく、傘を開いたような平たい形をしていて、それが魚のうろこのように重なり合いながら、葉の裏をびっしりと覆っています。葉の表にもまばらにあり、この毛が光を反射することで、葉が白っぽく、銀色がかって見えるのです。
小さな毛の役目は「日傘」と「保湿」
オリーブのふるさとは地中海沿岸。夏は雨がほとんど降らず、強い日差しが照りつける土地です。そんな場所で生き抜くために、葉の毛は大切な仕事をしています。
- 日傘の役目:強すぎる光を反射して、葉が熱くなりすぎたり、日差しで傷んだりするのを和らげます
- 保湿の役目:植物は、葉の裏にある小さな穴(気孔)から水分を逃がしています。オリーブはその気孔が毛に覆われているため、乾いた風に水分を奪われにくくなっています
つまり、あの銀色のきらめきは、乾いた大地で水を大切に使うための工夫。見た目の美しさと生きる知恵が、一枚の葉の中で重なっているのです。
光の角度で表情が変わる
葉の表と裏で色が違うので、オリーブは見る角度や光の向きによって、まったく違う表情を見せます。
- 正面から光が当たるとき:葉の表が見え、落ち着いた深い緑に
- 逆光や横からの光のとき:葉の縁や裏が透けて、シルバーがかった明るい色に
- 風が吹いたとき:葉が裏返り、木全体がきらりと白く光る
窓辺に置いたオリーブ盆栽なら、朝と夕方で光の向きが変わるので、一日の中でも色の移ろいを楽しめます。置く向きを少し変えるだけでも、印象はずいぶん変わります。
葉は木の調子を映す鏡
オリーブは、木の調子が葉に表れやすい植物です。毎日眺めていると、小さな変化に気づけるようになります。代表的なサインをまとめました。
| 葉の様子 | 考えられる理由 | こうしてみてください |
|---|---|---|
| 葉が中心から内側に巻く・折れる | 水切れ。水分を逃がさないよう、葉を閉じている | 土が乾いていたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり水やりを |
| 葉がぱらぱら落ちる | 日照不足、急な環境の変化、土の乾きすぎ・湿りすぎ | 明るい場所へ。土が常に湿っていないか、お皿に水が溜まっていないか確認を |
| 古い葉が黄色くなって落ちる(春ごろ) | 葉の世代交代。常緑樹のオリーブも、古い葉は数年で入れ替わる | 新芽が元気なら心配いりません |
| 新しい枝がひょろひょろ伸び、葉の間隔が広い | 光が足りない | もっと明るい窓辺へ。暖かい季節は屋外の明るい場所に出すのも◎ |
| 葉に白い点々が残る | 葉に霧吹きした水道水のミネラル分が乾いて残っていることが多い | 乾いた柔らかい布でやさしく拭き取ればOK |
いちばん大切なのは、「元気がない」と感じたときに、まず置き場所の明るさと土の乾き具合を確かめること。オリーブの不調の多くは、この二つのどちらかに原因があります。
葉の美しさを保つ育て方のコツ
- とにかく日に当てる:日光をよく浴びたオリーブほど、葉が締まって色つやがよくなります。室内なら、いちばん明るい窓辺が定位置です
- 風を通す:空気がこもると、葉が蒸れて傷みやすくなります。ときどき窓を開けて空気を入れ替えてください
- 水やりはメリハリ:土の表面がしっかり乾いてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり。お皿に溜まった水は必ず捨てます
- 葉をこすらない:銀色に見えるのは葉の表面の小さな毛のおかげ。ほこりを払うときは、強くこすらず、柔らかい布やはけでそっと
- 冬は窓辺で寒さ対策:今回の一鉢は耐寒性0℃。霜や凍結に当てないよう、冬は室内の明るい窓辺へ。寒波の夜は窓から少し離すと安心です
今日の一鉢:ひび割れた大地に立つルッカ

今回の一鉢は、香川県の創樹が仕立てたオリーブ「ルッカ」の小品盆栽。高さ約25cmの卓上サイズです。
こぶや枝跡が浮かぶ白っぽい幹が、斜めにぐっと伸び上がり、その上に小さな葉がこんもりと茂っています。器は、干上がった大地のような細かなひび割れ模様のセメント鉢。地中海の乾いた丘で、銀色の葉をきらめかせて立つオリーブの姿を、そのまま小さな鉢の中に写したような組み合わせです。

基本の育て方
| 置き場所 | 特に風通しがよく、日当たりの良い場所。室内管理の場合は、できるだけ日当たりを重視してください。 |
|---|---|
| 水やり | 土の表面がしっかりと乾いたら与えます。 |
| 耐寒性 | 0℃(今回の一鉢) |
よくある質問
Q. 葉の裏が白いのは、病気やカビではありませんか?
A. いいえ、オリーブ本来の色です。葉の裏を覆う小さな毛が光を反射して、白っぽく見えています。葉の表に白い粉のようなものが広がる、斑点が茶色く広がる、といった変化があるときは、別の原因が考えられるので、写真を撮って購入店に相談してください。
Q. 品種によって、銀色の具合は違いますか?
A. 違いがあります。葉の幅や長さ、表の緑の濃さ、裏の白さは品種ごとに個性があり、ルッカは丸みのある葉が特徴です。品種による葉の違いはオリーブ「ルッカ」とは?【GORI図鑑】で詳しくご紹介しています。
Q. 葉に霧吹きをしたほうがいいですか?
A. オリーブは乾燥に強い木なので、霧吹きは必須ではありません。ほこりが気になるときや、エアコンで空気が乾く季節にときどき行う程度で十分です。水道水の跡が白く残ったら、柔らかい布で拭き取ってください。
Q. 葉が落ちて枝がさみしくなりました。元に戻りますか?
A. 枝が生きていれば、明るい場所で春を迎えると、新しい芽を出してくれることが多いです。枝の皮を爪で少しだけ削って緑色が見えれば、枝は生きています。まずは置き場所と水やりを見直して、春を待ちましょう。
あわせて読みたいオリーブ図鑑
GORI STORE TOKYOのオリーブ盆栽 ルッカ 小品(創樹・ひび割れ模様のセメント鉢)
今回ご紹介した一鉢は、GORI STORE TOKYOのオンラインストアでご覧いただけます。香川・創樹が仕立てた、高さ約25cmのオリーブ盆栽ルッカ。ひび割れ模様のセメント鉢(鉢底穴あり・お皿付き)入りで、同じものは二つとない一点物です。
▶ 創樹 オリーブ盆栽 ルッカ 小品(ひび割れ模様のセメント鉢)を見る
※一点物のため、売り切れの際はご容赦ください。植物は生きものですので、時間と共に変化いたします。
乾いた土地で、強い光を受け止めながら、水を大切に使って生きてきた木。その知恵が、あの銀色のきらめきになっています。窓辺で葉が光るのを見つけたら、遠い地中海の丘を思い浮かべてみてください。
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