オリーブ盆栽 ミッション 小品 香川・創樹の一点物 四方へ広がる根元とこんもり丸い樹冠 ひび割れ模様のセメント鉢 GORI STORE TOKYO

オリーブ「ミッション」とは?カリフォルニアの伝道所から来た品種――立ち性の樹形、葉と実、小豆島との縁と育て方【GORI図鑑】

こんにちは、GORIです。

オリーブの品種名には、ルッカ、ネバディロブランコ、マンザニロと、地中海の地名や響きを持つものがたくさんあります。その中にひとつ、ちょっと変わった名前があります。「ミッション」。英語で「使命」や「伝道」を意味する言葉です。

今日は、香川・創樹(そうじゅ)から届いたオリーブ「ミッション」の小品盆栽を例に、この品種がどこから来たのか、どんな姿をしているのか、家でどう育てればいいのかをお伝えします。

この記事の要点

  • ミッションは、アメリカ・カリフォルニア生まれとされるオリーブの品種
  • 名前の由来は、18世紀にスペインの宣教師たちが築いた「伝道所(ミッション)」
  • 枝が上へ伸びる「立ち性」。葉は表が濃い緑、裏が銀白色
  • 日本では、香川県・小豆島のオリーブ栽培を支えてきた品種のひとつとされる
  • 育て方の基本は、日当たり・風通し・「乾いたらたっぷり」の水やり

オリーブ盆栽 ミッション 小品 香川・創樹の一点物 四方へ広がる根元とこんもり丸い樹冠の全体 ひび割れ模様のセメント鉢 高さ約25cm GORI STORE TOKYO

オリーブ「ミッション」とは?

ミッション(学名 Olea europaea 'Mission')は、モクセイ科オリーブ属の常緑樹オリーブの品種のひとつです。オリーブそのもののふるさとは地中海沿岸ですが、ミッションは海を渡った先のカリフォルニアで育まれた品種とされています。

枝が上へ上へと伸びる「立ち性」の樹形で、横に広がりやすい品種と比べると、すっと背の高い姿になりやすいのが特徴。葉は表が濃い緑、裏が銀白色で、風に揺れると緑と銀が入れ替わるように見えます。熟すと黒紫色になる実は、オイルにも塩漬けにも使われてきました。

名前の由来:修道院の庭で育ったオリーブ

18世紀後半、スペインのフランシスコ会の宣教師たちは、カリフォルニアの海沿いに次々と伝道所(ミッション)を築きました。伝道所は教会であると同時に、人々が暮らし、畑や果樹園をつくる場所でもありました。

宣教師たちはそこでオリーブを育て、実からオイルをしぼりました。その伝道所の木々から広まったオリーブが、のちに「ミッション」と呼ばれるようになったといわれています。カリフォルニアでいちばん古いオリーブの品種のひとつとされ、伝道所の跡地には、今も古いオリーブの木が残る場所があるそうです。

カリフォルニアは、夏に雨が少なく乾いて晴れ、冬に雨が降る「地中海性気候」の土地。地中海から来たオリーブにとって、ふるさとによく似た環境だったことが、この地に根づいた理由のひとつと考えられています。

オリーブ(ミッション)の原産地マップ 地中海沿岸(ルーツ)× カリフォルニア(発祥) 夏の乾燥と冬の雨 修道院の庭で育った品種 GORI STORE TOKYO

そして日本へ:香川・小豆島とミッション

日本のオリーブ栽培は、明治の終わりに海外から苗木を取り寄せたところから本格的に始まったとされます。いくつかの試験地の中で、よく育ったのが香川県の小豆島でした。瀬戸内の雨が少なく温暖な気候が、オリーブに合っていたのです。

ミッションは、ルッカ、マンザニロ、ネバディロブランコなどとともに、小豆島をはじめ香川のオリーブ栽培を支えてきた品種のひとつとされています。地中海からカリフォルニアへ、そして瀬戸内へ。ミッションは、海を二度渡ってきたオリーブともいえます。

ほかの品種との違いは? 樹形で見る

品種の違いは、葉の形や大きさで見分けることが多いのですが(葉で見分ける話はルッカの回で紹介しています)、ミッションは樹形に注目するとわかりやすい品種です。

  • ミッション:枝が上へ向かって伸びる立ち性。放っておくと、縦に長い姿になりやすい
  • ネバディロブランコ:枝が横や斜めに広がりやすく、のびのびとした姿になりやすい
  • ルッカ:成長が早く、枝葉がよく茂る

盆栽では、こうした品種の性質を知ったうえで、剪定や針金で形を整えていきます。立ち性のミッションなら、上へ伸びた枝を切り戻して、低くまとまった樹冠をつくる、というように。今回の一鉢の、こんもりと丸い頭も、そうした手入れの積み重ねでできた形です。

今日の一鉢:四方へ根を広げるミッション

今回の一鉢は、高さ約25cmの卓上サイズ。いちばんの見どころは根元です。幹の付け根から、太い根が何本も分かれて土の上に姿を見せ、四方へ広がりながら鉢の中へ下りています。小さな木が、大地をしっかりとつかんでいるような姿です。

オリーブ盆栽ミッションの幹と根元のアップ 皮目の浮いた幹から四方へ広がる根 GORI STORE TOKYO

白っぽい幹は、根元からゆるやかにひねりを加えながら立ち上がり、表面には小さな粒のような皮目が一面に浮いています。根の一本に残る丸い切り口も、この株が歩んできた時間の証。根を土の上に見せる仕立てについては、根上がりの回で詳しくお話ししています。

器は、グレーの地に白っぽい小さな鱗のような模様が一面に入った、ひび割れ模様のセメント鉢。雨の少ない乾いた大地のような表情が、乾いた土地を渡ってきたミッションによく似合います。鉢底穴があり、お皿も付いています。

乾いた大地のようなひび割れ模様のセメント鉢のアップ 鉢底穴あり お皿付き GORI STORE TOKYO

オリーブ盆栽 ミッションの育て方

置き場所 特に風通しがよく、日当たりの良い場所。室内なら、いちばん明るい窓辺へ
水やり 土の表面がしっかりと乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり。お皿の水は捨てる。土の上に出た根には勢いよくかけず、株元の土に静かに注ぐ
耐寒性 0℃(今回の株)。冬は霜や凍結に当てず、日当たりのよい室内へ
剪定 立ち性なので、上へ伸びた枝が目立ってきたら切り戻して形を保つ。強い剪定は春先が目安

小さな鉢ならではの水やりや冬越しのコツは、小さなオリーブ盆栽の育て方もあわせてどうぞ。

よくある質問

Q. ミッションの盆栽にも、実はなりますか?

A. オリーブは、品種によっては1本だけだと実がつきにくい木です。ミッションは1本でも実がつくことがあるとされますが、花の時期に別の品種が近くにあると、実つきがよくなるといわれています。ただし、小さな盆栽は実よりも樹形を楽しむもの。実がついたら「うれしいおまけ」くらいに考えてください。

Q. 枝がどんどん上に伸びてきたら、どうすればいいですか?

A. 立ち性のミッションらしい伸び方です。丸い形を保ちたい場合は、伸びた枝を、残したい長さの少し上にある葉の付け根の上で切り戻してください。切ったところから枝が分かれ、樹冠が少しずつ密になっていきます。迷ったときは、写真を撮ってご相談ください。

Q. 「カリフォルニア生まれ」なら、暑さや乾燥に強いですか?

A. オリーブ全体として、日差しと乾きには強い木です。ただし、小さな鉢は土の量が少なく、真夏はすぐに乾きます。暑さに強いからといって水やりを控えすぎず、土の乾き具合を毎日見てあげてください。

Q. 贈り物にしても大丈夫ですか?

A. はい。オリーブは古くから平和や豊かさの象徴とされ、新築祝いや開店祝い、退職祝いにも選ばれています。「この品種は、カリフォルニアの修道院の庭から海を渡ってきたんです」とひとこと添えると、会話のきっかけにもなります。

GORI STORE TOKYOのオリーブ盆栽 ミッション 小品(創樹)

今回ご紹介した一鉢は、GORI STORE TOKYOのオンラインストアでご覧いただけます。香川・創樹が仕立てた、高さ約25cmのオリーブ盆栽ミッション。ひび割れ模様のセメント鉢(鉢底穴あり・お皿付き)入りで、同じものは二つとない一点物です。

▶ 創樹 オリーブ盆栽 ミッション 小品(ひび割れ模様のセメント鉢)を見る

▶ GORI STORE TOKYOのオリーブの木の一覧

※一点物のため、売り切れの際はご容赦ください。植物は生きものですので、時間と共に変化いたします。

地中海で生まれ、宣教師の手でカリフォルニアへ、そして瀬戸内の島へ。小さな鉢の中の一本にも、何百年分の旅が詰まっています。根を四方に広げて立つこの一鉢を見ていると、どこへ渡っても根を張って生きていく木の強さを感じます。

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