こんにちは、GORIです。
真っ白な幹が、うねりながら伸びていく。今日ご紹介するユーフォルビア「ホワイトゴースト」は、初めて見たとき「これは植物なのか」と思った一鉢です。そもそも、植物が真っ白でいいのか。そこから話を始めさせてください。
ホワイトゴーストとは?
ホワイトゴーストは、学名 Euphorbia lactea 'White Ghost'、トウダイグサ科ユーフォルビア属の多肉植物です。インド原産の Euphorbia lactea(和名マニガタキリ)の、白斑が全体に入った園芸品種です。
ここで、よくある勘違いをひとつ。ホワイトゴーストはサボテンではありません。
- サボテン:サボテン科。主に南北アメリカ大陸が故郷。
- ユーフォルビア:トウダイグサ科。ポインセチアやショウジョウボクの仲間。アフリカやアジアに多い。
系統としてはまったく別なのに、どちらもトゲを持ち、肥えた幹に水を蓄える。乾いた土地で生きるという同じ課題に、別々に同じ答えを出した。生物の教科書で「収束進化」と呼ばれる現象の、代表的な例です。
見分け方は簡単です。傷つけたときに白い樹液が出れば、ユーフォルビア。サボテンからは出ません。
なぜ、真っ白なのか?
ここがこの植物のいちばん面白いところです。
ホワイトゴーストは、葉緑素(クロロフィル)がほとんどありません。クロロフィルは光合成をするための道具ですから、それがないということは、自分で十分に栄養をつくれないということです。
つまり、この真っ白な姿は、自生地には存在しません。野生で白い芽が出ても、育つ前に消えてしまいます。人が見つけ、選び抜き、育ての環境を整えてはじめて存在できる植物。「ゴースト(幽霊)」という名前は、色のことだけを言っているのではないのかもしれません。

よく見ると、枝の一部に緑が残っていることがあります。あれは、この株が自分で栄養をつくるための、残された工場。緑を全部切り取ってしまうと株が弱ることがあるので、緑の枝は無理に除かないほうが安全です。
原産地はどんなところ?
原種の Euphorbia lactea が自生するのは、インドの乾いた低木林。雨季と乾季がはっきり分かれ、乾季には数カ月雨が降らないこともある土地です。

乾いた土地では、葉は内側の水を逃がす窓になってしまいます。そこでこの植物は、葉を捨て、幹そのものを肥らせて水を蓄える道を選びました。幹の稜に並ぶトゲは、乾季の草食動物からその水を守るためのもの。あの彫刻のようなフォルムは、デザインではなく、乾いた土地で生きるための答えです。
だから多湿は苦手。水やりは1ヶ月に一度程度で十分です。この植物で失敗する原因は、ほぼ全部が水のやりすぎと言っていいくらいです。
ただし、一つだけ原種と違う点があります。白い肌は、強い直射日光で焼けます。緑の植物なら色素が守ってくれるところが、この株にはその盾がありません。一度焼けると跡が残るので、レースのカーテン越しくらいの明るさがちょうどよいのです。
ホワイトゴーストの魅力はどこにある?
- 白銀の幹肌:光の当たり方で表情が変わります。
- 一株ごとに違う枝ぶり:うねりの出方は予測できません。
- 枝先のピンク:新芽は淡いピンクを帯びます。白一色ではありません。
- 成長がゆっくり:欠点のようですが、買ったときのシルエットが長く保たれるということです。形で選んだ人には、むしろありがたい性質です。
育て方のポイント(数値でチェック)
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 原産地 | インド(原種 Euphorbia lactea の自生地) |
| 置き場所 | 直射日光のあたらない、レースのカーテン越し程度の明るい室内。風通しのよい場所 |
| 水やり | 1ヶ月に一度程度。与えたら数日で乾くよう空気を入れ替える。冬はさらに減らす |
| 耐寒性 | 8℃ |
| 苦手なもの | 水のやりすぎ、直射日光による日焼け、冬の冷え込み |
もうひとつ、扱いで大事なこと。ユーフォルビアは、傷つけると白い樹液を出します。肌につくとかぶれることがあるので、剪定や植替えのときは手袋をしてください。作業後に目をこするのも危険です。小さなお子様やペットがいるご家庭では、手の届かない場所へ。
よくある質問(FAQ)
Q. サボテンですか?
A. サボテンではありません。トウダイグサ科のユーフォルビア属で、ポインセチアやショウジョウボクの仲間です。傷つけると白い樹液が出るのが見分け方です。
Q. なぜ真っ白なのですか?
A. 葉緑素がほとんどない白斑の品種だからです。そのため光合成の力が弱く、野生では生きていけません。人の手で守られてはじめて存在できる植物です。
Q. 緑の枝が出てきました。切ったほうがいいですか?
A. 見た目を揃えたい気持ちはわかりますが、緑はこの株の栄養工場です。全部取ると株が弱ることがあるので、気になるところを少しだけにしておくのが安全です。
Q. 日光に当てたほうがいいですか?
A. 明るさは必要ですが、直射日光は避けてください。白い肌は日焼けを起こしやすく、一度焼けると跡が残ります。
Q. 水やりの頻度は?
A. 1ヶ月に一度程度が目安です。多肉植物の枕元には「やりすぎ」があると覚えてください。冬はさらに間隔を空けます。
Q. 白い液が出ました。危険ですか?
A. ユーフォルビアの樹液です。肌につくとかぶれることがあり、目に入ると危険です。ついたら洗い流し、作業は手袋をして行ってください。
Q. 冬はどうすればいいですか?
A. 8℃を下回らない室内で、水やりを控えてください。低温と湿った土の組み合わせがもっとも危険です。
GORI STORE TOKYOのホワイトゴースト
今回GORI STORE TOKYOに入荷したホワイトゴーストは、シンプルな白陶器鉢に合わせた一点物です。高さ約48cm・幅約28cm。

器もあえて白で揃えました。色を揃えると、残るのは形だけ。枝のうねりやトゲの並びが、すっと目に入ってきます。鉢底に穴があり、受け皿も付いています。
→ 商品ページ:ユーフォルビア・ホワイトゴースト × 白陶器鉢(一点物)
→ 観葉植物一覧
※在庫1点限りの一点物です。売り切れの際はご容赦ください。
自分では十分に栄養をつくれないからこそ、人の手の中でしか生きられない。そう思って眺めると、この白さが少し違って見えてきます。
GORI