こんにちは、GORIです。
新築のお家のシンボルツリーとして、オリーブを納品してまいりました。私の大好物、香川県・創樹(SOUJU)さんのオリーブです。人工芝を張った明るいお庭の真ん中に、シルバーグリーンの葉がふわりと揺れる。根元には白い石を敷いて、地中海の乾いた大地の空気を少しだけ添えました。新しい暮らしの始まりに立ち会える。この仕事の、いちばんの醍醐味です。

新築のお庭に納品した創樹(SOUJU)のオリーブ。人工芝の緑にシルバーグリーンの葉がよく映えます。
創樹(SOUJU)とは、どんな生産者なのか?
今回のオリーブを育てたのは、香川県高松市国分寺町のオリーブ専門ブランド「創樹(SOUJU)」さんです。掲げているテーマは「オリーブと生きる。」。私はこの言葉が大好物です。私たちGORI STORE TOKYOの「植物と共に生きる」と、まっすぐ響き合うからです。
創樹さんの原点は、昭和3年(1928年)ごろに始まった松盆栽の畑だと言われています。香川県の高松周辺は、日本有数の松盆栽の産地。その盆栽の技術と目を受け継ぎながら、1997年から観賞用オリーブの栽培に取り組んできました。だから創樹さんのオリーブは、幹が太い。枝ぶりに無駄がない。一本一本、盆栽のように時間をかけて樹形をつくり込んであります。ズングリむっくりとした力強い幹に、繊細な枝葉。松盆栽の国から生まれた、日本らしいオリーブなのです。
なぜ新築のシンボルツリーに、オリーブが選ばれるのか?
オリーブは、シンボルツリーの人気ランキングで常に上位に入る木です。理由は大きく3つあります。
- 一年中、葉を落とさない常緑樹だから。シルバーグリーンの葉は洋風の家にも和モダンの家にもよく合い、冬のお庭も寂しくなりません。
- 乾燥に強く、手がかかりにくいから。原産地の地中海沿岸は、夏に雨がほとんど降らない土地。日当たりと水はけさえ良ければ、驚くほど丈夫に育ちます。
- 木に込められた意味が、新しい暮らしにふさわしいから。オリーブは古来「平和」「繁栄」「永遠」の象徴です。ここから先は、その物語のお話です。
オリーブの歴史──人類がもっとも長く付き合ってきた木のひとつ
オリーブの栽培の歴史は、6000年以上前の地中海東岸にさかのぼると言われています。人類が最初に栽培した果樹のひとつです。
ギリシャ神話には、こんな話があります。都市の守護神の座をめぐって、海の神ポセイドンと知恵の女神アテナが争いました。ポセイドンは泉を、アテナは一本のオリーブの木を人々に贈ります。人々が選んだのはオリーブでした。その都市は女神の名をとって「アテネ」と呼ばれるようになった──。オリーブは、泉に勝った木なのです。
古代オリンピックの勝者に贈られたのは、オリーブの枝で編んだ冠でした。旧約聖書のノアの箱舟では、ハトがオリーブの枝をくわえて戻り、洪水の終わりを告げます。だからオリーブは「勝利」と「平和」の象徴になり、いまも国連の旗にはオリーブの枝が描かれています。
オリーブは「商売繁盛の木」でもあります
そしてここからが、商売人としての私が痺れた話です。オリーブは、売り上げにまつわる木でもあるのです。
古代の地中海世界で、オリーブオイルは最重要の交易品でした。詩人ホメロスはオリーブオイルを「液体の黄金」と呼んだと伝えられています。食用に、灯りに、身体に塗る化粧用にと用途が広く、フェニキアやギリシャ、ローマの商人たちはオリーブオイルを船に積んで地中海を渡り、財を成しました。アテネの繁栄を支えた輸出品も、オリーブオイルと壺でした。
そもそも英語の「オイル(oil)」という言葉自体が、ギリシャ語でオリーブを意味する「エライア」から来ています。油の代名詞になるほど、オリーブは商売の中心にいた。だからオリーブは「富」と「繁栄」の象徴でもあり、開店祝いや新築祝いの贈り物として選ばれ続けているのです。新しい門出に「この家に、このお店に、実り多かれ」と願いを託す。私はオリーブを納品するたび、勝手にそう願いを込めています。
日本のオリーブは、香川から始まりました
日本のオリーブ産業の始まりは、明治41年(1908年)。国が三重・香川・鹿児島の3県を指定して試験栽培を始めたのがきっかけです。このうち栽培に成功したのは、香川県の小豆島だけでした。温暖で雨の少ない瀬戸内の気候が、地中海とよく似ていたのです。以来、香川県は日本一のオリーブ産地。県の花も県の木も、オリーブです。
創樹さんのオリーブは、そのオリーブ県・香川で、松盆栽の技と一緒に育った一本。地中海6000年の物語と、讃岐の職人の手仕事が、一本の木の中に同居しています。新築のお家に、これほどふさわしい木はないと私は思っています。
GORI STORE TOKYOでも、創樹さんのオリーブに出会えます
GORI STORE TOKYO(東京・平河町)では、創樹さんのオリーブを常時取り扱っています。手のひらサイズのオリーブ盆栽から、お店や新築のシンボルツリーになる極太の大株まで。お庭やバルコニーへの納品・植栽のご相談も大好物です。
- 【一点物】極太オリーブ・シプレッシーノ スタンドボウル仕立て 15号
- 【一点物】オリーブ盆栽 マンザニロ|創樹(SOUJU)職人仕立て
- 【創樹souju】オリーブ盆栽 ネバディロブランコ 高さ約40cm
よくある質問(FAQ)
Q. なぜ新築祝いやシンボルツリーにオリーブが人気なのですか?
オリーブが古来「平和」「繁栄」「永遠」の象徴とされてきたからです。ギリシャ神話や古代オリンピック、ノアの箱舟の物語に登場し、地中海では富をもたらす交易品として商売繁盛の願いも重ねられてきました。常緑で一年中美しく、乾燥に強く手がかかりにくいことも、新居の木に選ばれる大きな理由です。
Q. オリーブは庭植えでも育てやすいですか?
日当たりと水はけの良い場所なら、初心者の方でも育てやすい木です。原産地の地中海沿岸に似た「乾かし気味」の管理が基本で、過湿をいちばん嫌います。関東以西の平地であれば屋外で冬越しできることがほとんどです。
Q. 創樹(SOUJU)とはどんなブランドですか?
香川県高松市国分寺町のオリーブ専門ブランドです。昭和3年(1928年)ごろに始まった松盆栽の畑を原点に、1997年から観賞用オリーブの栽培を手がけています。盆栽の剪定技術を活かした太い幹と美しい樹形が特徴で、「オリーブと生きる。」をテーマに掲げています。
Q. オリーブの実をならせるには、どうすればいいですか?
オリーブは同じ品種同士では実がつきにくい性質があります。実を楽しみたい場合は、開花期の近い別品種を2本以上、近くに植えるのが基本です。1本でもシンボルツリーとしての美しさは十分に楽しめます。
新しいお家と一緒に、オリーブも一年ずつ年輪を重ねていきます。10年後、20年後、この木が家族の歴史ごと太くなっていく。それを想像するだけで、私は今日もご飯が進みます。
GORI