こんにちは、GORIです。
昨日は「今年のお盆は花全体が高い」というお話をしました。今日はそのなかから、私が大好物にしている一輪、リンドウだけを取り上げさせてください。結論から言うと、リンドウは今年、過去5年の平均に比べておよそ4割も高い好調な相場なのに、それでも仏花として選ばれ続けています。値段が上がっても人が求める花には、ちゃんと理由がある。その理由を、青紫のリンドウを一本手に取りながらお伝えします。
リンドウは今年、どのくらい高いの?
日本農業新聞(2026年8月)によると、リンドウの卸値は1本およそ52円。これは過去5年の平均と比べておよそ4割高という強い水準です。しかも一時的に跳ねたわけではなく、7月上旬から連日、平年を上回る相場が続いているとのこと。夏の切り花のなかでも、リンドウはとりわけ元気な動きを見せています。
高いのに、なぜ動きが強いのか。答えは単純で、それだけ欲しい人が多いからです。相場というのは、足りないものほど上がります。リンドウが値を上げているのは、この花がいまお盆の現場でしっかり必要とされている証しなのですね。
なぜ、お盆にリンドウなの?
理由は「青い花だから」です。仏花・お供えの花束を組むとき、白や黄色の菊、赤やピンクのカーネーションは揃えやすいのですが、引き締め役になる「青い花」はぐっと数が限られます。そのなかでリンドウは、青紫の凛とした色を持ち、しかも夏の暑さに強く日持ちがよい。まさに、仏花の青を一手に引き受けてくれる花なのです。
花き市場の話では、仏花の束にリンドウを選ぶ業者が、ここ、5年ほど増え続けているそうです。「青系といえばリンドウ」という位置づけが、年々はっきりしてきている。だからこそ需要が右肩上がりで、相場もそれについてくる。私はこの、まっすぐ天に向かって伸びるリンドウの姿が大好物でして、店に並ぶと思わず背筋が伸びます。ご先祖さまへ手向ける花に、この清らかな青がすっと一本入るだけで、束全体がびしっと引き締まるのです。
リンドウのほか、今の時期おすすめの花は?
もうひとつ、この時期にぐっと引き合いが強まっているのが、トルコギキョウとヒマワリです。どちらも夏の暑さのなかで日持ちがよいことが評価され、お供えの花として選ばれています。
- トルコギキョウ:フリルのような優しい花びらで、白・紫・グリーンなど色幅が広く、束に上品なボリュームを出せます。
- ヒマワリ:1本およそ63円と平年をわずかに上回る程度で、菊やリンドウに比べれば手に取りやすい価格帯。夏のお盆に明るい黄色を一輪添えると、送る側の気持ちまで前を向く気がします。
リンドウの青、トルコギキョウの淡い彩り、ヒマワリの黄色。この夏らしい組み合わせは、しめやかになりすぎず、それでいて敬いの心が伝わる——私はそんな束を、お盆にこそおすすめしたいと思っています。
リンドウを長く楽しむには?
せっかく手に入れた一本、少しでも長く咲かせたいですよね。リンドウは日持ちのよい花ですが、ひと手間でさらに元気が続きます。
- 切り戻し:水の中で茎の先を斜めに切り直すと、水の上がりがよくなります。
- 水替え:夏場は水が傷みやすいので、毎日新しい水に。花瓶の内側のぬめりも忘れず落としてください。
- 咲き終わった花はこまめに:しぼんだ花を摘むと、上のつぼみに力がまわって最後まで楽しめます。
一本のリンドウが長く咲いてくれると、お盆のあいだ、青い灯がずっとそばにあるようで、心が落ち着きます。GORI STORE TOKYO(東京・平河町)でも、この夏のリンドウをはじめ、暮らしに寄り添う花と植物をご用意してお待ちしています。
よくある質問(FAQ)
Q. 今年のリンドウはどのくらい高いのですか?
日本農業新聞(2026年8月)によると、リンドウの卸値は1本およそ52円で、過去5年の平均と比べておよそ4割高い水準です。7月上旬から連日、平年を上回る相場が続いています。
Q. なぜお盆の仏花にリンドウが人気なのですか?
仏花の束で引き締め役になる「青い花」は数が限られます。リンドウは青紫の凛とした色を持ち、夏の暑さに強く日持ちもよいため、青系の花として選ばれています。近年、仏花にリンドウを使う業者が増え続けていることも人気の背景です。
Q. リンドウ以外に、夏のお供えに向く花はありますか?
トルコギキョウとヒマワリが、日持ちのよさから引き合いを強めています。ヒマワリは1本およそ63円と平年をわずかに上回る程度で、比較的手に取りやすい価格帯です。
Q. リンドウを長持ちさせるコツは?
水の中で茎の先を斜めに切り直す「切り戻し」、毎日の水替え、咲き終わった花をこまめに摘むこと、この三つが基本です。もともと日持ちのよい花なので、丁寧に扱えば長く楽しめます。
高くても選ばれる花には、選ばれるだけの理由がある。今日も、あなたの一日に緑と花がありますように。
GORI