1世帯の切り花支出、ピークの7割以下に、植物屋が直視する花き需要の現実【GORI日記】

1世帯の切り花支出、ピークの7割以下に、植物屋が直視する花き需要の現実【GORI日記】

こんにちは、GORIです。

花屋として、目を逸らせないデータの話をします。


1995年から2024年、花への支出はどう変わったか

農林水産省の家庭調査(総務省統計局家計調査)によると、1世帯あたりの年間切り花購入額の推移はこうなっています。

  • 1995年(ピーク):12,822円
  • 2000年:11,551円
  • 2005年:10,111円
  • 2015年前後:8,000円台に低下後いったん横ばい
  • 2024年:7,684円

約30年で、1世帯あたりの切り花支出はピークの約60%にまで下がりました。


2015年以降、また下がり始めた

注目したいのは推移のパターンです。

2005年にいったん下げ止まり、8,000円前後で安定した時期がありました。しかし2015年以降、再び低下が始まり、現在は「こう着状態」と分析されています。

コロナ禍でのステイホーム需要で一時的に花が売れた時期もありました。でも数字は正直です。構造的な需要の低下は続いています。


花屋として、何を感じるか

正直に言います。

この数字を見ると、焦ります。

「花を買う」という行動が、日本の家庭から少しずつ遠くなっている。日常に花がない家が増えている。それが積み上がって、この30年の低下になっている。

一方で「需要が下がっているから終わり」とは思っていません。


花が売れなくなった理由を、考えてみる

1990年代のバブル期に12,000円台だったのは、贈答文化・交際費の時代背景も大きかったと思います。冠婚葬祭・接待・お中元お歳暮、そういう「義理の花」がベースにあった。

その文化が縮小し、残ったのは「本当に花が好きな人が買う花」になりつつある。

それは市場の縮小であり、同時に本質的な需要の可視化でもある、と私は思っています。


GORIが目指すのは、そこです

義理ではなく、「この花が好きだから買う」「この人に渡したいから買う」という花の買われ方。

1世帯7,684円が上がるためには、花屋側が「なぜ花を買うのか」という体験ごと提供できるかどうかにかかっていると思っています。

数字は厳しい。でも、だからこそ、やりがいがある。

GORI

 

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