こんにちは、GORIです。
今日は、胸ぐらを掴まれたような新聞記事の話です。
花き市場の取扱高が「過去2番目の低さ」だった
日本農業新聞(2026年6月30日付)によると、2025年の全国の花き卸の総取扱高は3299億円。前年より5.1%減で、なんと過去2番目に低い水準だったそうです。前年割れはこれで3年連続。いちばん低かったのはコロナ真っ只中の2020年(3175億円)なので、「あのコロナに次ぐ」ところまで落ちてきたわけです。
数字だけ見ると、正直私の胸もキュッとなります。でも、下を向いてバナナをかじっているだけでは花屋は続けられません。
記事の中身をちゃんと読むと、ちゃんとヒントも隠れていました。
なぜ花は売れなくなっているのか
記事が挙げている理由を、花屋の目で噛み砕くとこうなります。
- 作る人が減っている:花の作付面積は1995年の4万8000haをピークに、2023年は2万3000haまでほぼ半減。生産基盤そのものが弱っています。
- 気候変動で産地の供給が減った:豊明花きの福永哲也会長も「生産者の減少や気候変動の影響で、産地からの供給が減った」と指摘しています。
- お葬式が小さくなった:切り花は7.8%減の1831億円。特に主力の大・中輪菊(輪菊)が、葬儀の規模縮小をモロに受けて落ち込みました。
- 物価高で財布のヒモが固い:節約志向が強まり、量を使う冠婚葬祭そのものが縮小しています。
要するに、作る人も減り、贈る場面も減っている。花屋にとってはダブルパンチです。ゴリ、腕を組んで天を仰ぎました。
それでも「伸びた花」があった
ここでGORIの目がギラッと光りました。全部が沈んだわけではありません。この逆風のなかで、ちゃんと取扱高を伸ばした花があるんです。
- スイートピー:輸出が好調で、生産者のやる気も高い。
- ガーベラ:物価高のなかでも「値頃感(お手頃感)」を出せる。
- コチョウラン・ストック:主要品目のなかで前年超え。
- ポトス(小鉢)やプリムラ・ジュリアン:鉢物でも14品目が伸びました。
共通点、わかりますか?
ゴリなりに翻訳すると、「業務でまとめて使う花」ではなく、「自分や誰かのために、欲しくて買う花」が踏ん張っているということです。母の日で人気だったアジサイが2%減で一服したのとは、対照的な動きです。
植物屋GORIが出した答え:「弔いの花」から「暮らしの花」へ
記事の締めにも、こう書いてありました。「家庭使いや、若者の花贈り文化の拡大」という、新たな需要開拓が必要だと。
GORI、これには100%同意で全力ドラミングです(胸をドコドコ)。
これまでの花き市場は、お葬式や式典といった「業務需要」という太い柱に支えられてきました。でも、その柱が細ってきている。だったら、細っていく柱を嘆くより、新しい柱を自分たちで育てるしかありません。
その新しい柱が、日常のなかで「なんか今日、花でも買って帰るか」と思ってもらえる花です。金曜の夜に自分へのごほうびに。友達の引っ越し祝いに。理由なんて、なくていい。その「欲しいから買う」を一輪ずつ増やしていくのが、これからの花屋の仕事だとゴリは本気で思っています。
GORI STORE TOKYOがやりたいこと
東京で植物屋をやっているGORIにとって、この記事は「危機」であると同時に、「さあ始まるぞ」というゴングでもありました。
市場全体が縮んでいても、「この花が欲しい」「この店で買いたい」と指名してもらえれば、花屋は生き残れます。だからGORI STORE TOKYOは、値段の安さで殴り合うのではなく、「わざわざ会いに来たくなる植物」「贈ると記憶に残る花」を届け続けます。
花き市場が過去2番目に低かった年。だからこそ、ここから面白くなると本気で思っています。ゴリ、まだまだ吠えますよ。
GORI