こんにちは、GORIです。
今日は少しだけ、花屋として日々感じている「プロセスの大切さ」について書いてみたいと思います。
私たちの仕事は、「きれいなお花を届けること」が一番の目的かもしれません。でも実際は、その美しさに辿り着くまでのプロセスにこそ、花屋の本質があるように感じています。
例えば、一本の観葉植物をお届けするまでには、
・産地を見て、状態を確認し、
・どの鉢が似合うかを悩み、
・お客様のライフスタイルを想像しながらコーディネートし、
・発送前の仕上げで、ホコリひとつ残さないように葉を拭く。
そういう細やかな積み重ねが、ようやく「この植物、いいね」と言ってもらえる一鉢になるんです。
「植物と向き合う時間」や「空間を整える意識」が、私たちの提供する価値なのだと、改めて感じています。
■ 結果よりも、プロセスに意味がある
最近よく、「SNS映えする植物ってどれですか?」と聞かれることがあります。それはそれで嬉しいし、今の時代らしい質問でもあります。
でも、私たちが本当に届けたいのは、**“写真映えする植物”ではなく、植物と過ごす“日々の時間”**なんです。
「観葉植物のある暮らし」は、すぐに目に見える成果を求めるものではありません。
葉が増えたり、根が伸びたりするのは、毎日の丁寧な水やりや空気の流れがあってこそ。
それを大切にできる人にこそ、植物はちゃんと応えてくれる気がします。
■ 花屋も、人生も、プロセスがすべて
花が咲くまでには季節も待たなきゃいけない。
新しい事業を育てるのにも時間がかかる。
でも、その「時間」と「積み重ね」を楽しめるかどうかが、花屋として、そして一人の人間としての力量なのだと、最近よく思います。
「植物は、人生の先生みたいなものですね。」
そんな言葉を、今日も心のどこかで思いながら、鉢に触れています。
GORI