こんにちは、GORIです。
今日のニュースで目に留まった。
「サッポロホールディングス、不動産事業を売却へ。
売却額4000億円超、KKR・PAG陣営と優先交渉。」
恵比寿ガーデンプレイス――
東京を代表するランドマークのひとつ。
その象徴的な場所を手放す決断に、
正直、少し驚いた。
けれど、記事を読み進めるうちに、
これは“後退”ではなく、“再生”の選択なのだと感じた。
サッポロは、
売却によって得た資金を本業の酒類事業に集中するという。
つまり、会社としての“根”を見つめ直したのだ。
長い年月を経て枝葉が増え、
立派に見える木も、
根が弱れば、やがて倒れてしまう。
だからこそ、
大きく育った枝をあえて剪定し、
本来の生命力を取り戻す。
花屋でも同じだ。
オリーブもモンステラも、
余分な葉を落とすと、
新しい芽に力が戻ってくる。
それが自然のバランス。
経営にも、人生にも、
「手放す勇気」が必要だと思う。
欲張って抱え込みすぎると、
光が届かなくなる。
だからこそ、
思い切って“削ぐ”ことで、
本当に大切なものが見えてくる。
サッポロの決断は、
そんな剪定のようなものかもしれない。
私も花屋として、
日々いろんな選択を迫られる。
お店の方向性、新しい挑戦、人との関係。
「残すか」「手放すか」。
簡単な答えはないけれど、
植物を見ていると、
やっぱり“手放した先に芽吹くもの”があると信じられる。
サッポロがまいた新しい種は、
またいつか、別の形で花を咲かせるだろう。
今日の言葉
「剪定は、終わりではなく、始まりの合図。」
GORI