こんにちは、GORIです。
今日は市場で仕入れた花を引き取りに行く途中、いつものようにガソリンスタンドに立ち寄りました。
ガソリンを入れていると、突然ひとりのおじいちゃんが近づいてきました。上下ジャージにサンダル姿、髭も伸び放題。
「帰り道がわからないんだ、教えてくれ」と声をかけられました。
正直、少し怖かった。
でもガソリンを入れ終えるまで待ってもらい、話を聞くことにしました。
すると、「金は後で払うから、家まで乗っけて行ってくれ」と。
逃げようか迷いながらも、住所を聞いてナビで確認すると、たった3キロ先。
「お父さん、乗りなよ」と声をかけ、車に乗ってもらいました。
道中、おじいちゃんにいろいろ聞いてみると、
年齢、生まれた場所、どうやってここまで来たのかも、はっきり覚えていない様子。
「タクシーや役所に行った」と言うけれど、時間はすでに17時を過ぎていました。
少し不安になりながらも、指定の住所へ。
そこには、偶然にもヘルパーさんが立っていました。
車を止めると、「どこ行ってたんですか!」と驚いたように駆け寄ってきて、おじいちゃんを迎えてくれました。
私が「たまたま見かけて、家までお送りしました」と伝え、名刺を渡すと、
少ししてから息子さんから電話があり、「本当に助かりました」と感謝の言葉をいただきました。
その瞬間、ようやく胸をなでおろしました。
一方で、ふと考えました。
私も、家族も、いつか歳を重ねて、同じように迷う日が来るかもしれない。
人は皆、助け合って生きている。
今日のおじいちゃんとの出会いは、そんな当たり前のことを思い出させてくれた気がします。
GORI