GORI日記:「基準地価上昇と花屋のこれから」

GORI日記:「基準地価上昇と花屋のこれから」

こんにちは、GORIです。

国土交通省から2025年の基準地価が発表されました。全国平均で1.5%上昇、特に東京圏では5.3%と大きな伸びを見せているとのこと。銀座や赤坂、新宿・渋谷といった都心部では、再開発やインバウンド需要を背景に住宅地・商業地ともに上昇が続いているようです。

私たち花屋から見ると、この動きは少し複雑です。というのも、売買価格が上がれば当然、賃料も引き上げられる傾向が強まります。地価の上昇は都市の活性化を意味しますが、同時に小売店、とりわけ花屋のように薄利多売で日々の努力を重ねる業種にとっては、出店のハードルがどんどん高くなっていく現実もあります。

50年にわたり永田町で花屋を営んできた私からすると、政治や経済の動きと街の変化は切っても切れない関係です。再開発で街並みは変わっても、人が暮らし、働く以上「花や緑で癒されたい」という気持ちは変わりません。

これからの花屋経営は「どこに出店するか」だけでなく、「どんな形で花を届けるか」がより重要になってくると思います。高騰する都心の一等地にこだわるよりも、オンラインショップやサブスク、または地域密着型のカフェ併設店舗など、新しいカタチを模索することが必要なのかもしれません。

都市の基準地価が上昇する今だからこそ、街に寄り添いながら、人々の心を癒す植物の存在をどう届けていくか。これが次の花屋のテーマだと感じています。

GORI

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