ホルムズ海峡が揺れる日に、花屋が考える「届く」ということ【GORI日記】

ホルムズ海峡が揺れる日に、花屋が考える「届く」ということ【GORI日記】

こんにちは、GORIです。

今日は、花とは少し遠いようで、実はつながっている世界のニュースの話です。

ホルムズ海峡が、また揺れている

中東のホルムズ海峡、ペルシャ湾の出口にあたる、世界の原油輸送の大動脈です。ここがいま、緊張に包まれています。

湾内には500隻を超える船が足止めされ、国際機関が脱出の航路を設けたものの、貨物船が攻撃を受けて計画が一時止まった、と報じられています。原油や燃料の供給がどうなるのか、世界中が固唾をのんで見守っています。

「花屋には関係ない」と思いますか

正直に言うと、うちが扱う花の多くは、ホルムズ海峡を通ってきません。

南米やアフリカ、オランダから届く花は、ほとんどが飛行機で運ばれます。だから「海峡が閉じたから花が来ない」という直接の話ではないんです。

でも、と、ここからが今日の本題です。

原油は、めぐりめぐって花に効いてくる

原油の値段が上がると、飛行機の燃料代(サーチャージ)が上がります。すると、花を運ぶ航空便の運賃が上がる。温室を温める燃料も、店までお届けする配送のガソリンも、梱包の資材も、じわじわと値段が上がっていきます。

遠い海の上の出来事が、何週間か遅れて、仕入れ伝票の数字になって返ってくる。花屋を長くやっていると、世界のニュースが「コスト」という形でうちの店に届くのを、何度も見てきました。

不安なときこそ、花が要る

こういうニュースを見ると、気持ちが重くなります。値上げのことを考えると、経営者として頭も痛い。

でも、もうひとつ思うことがあります。世の中が落ち着かないときほど、人は身近な誰かに花を贈りたくなる。お祝いに、お見舞いに、ただ「元気でね」の一言の代わりに。

不安定な時代だからこそ、花が果たせる役割があると、私は信じています。

「届く」ことの、ありがたさ

海の向こうでは、船が足止めされ、船員さんたちが何週間も帰れずにいるといいます。そのニュースの隣で、私は今日も無事に花を仕入れ、束ねて、お客様にお渡しできている。

当たり前のようでいて、当たり前ではない。花が「届く」ということの裏には、世界中の物流と、たくさんの人の仕事があります。

その一本一本を、これからも大事に扱っていきたい。世界が揺れる日こそ、足元の花にていねいでいたいと思います。


GORI

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