こんにちは、GORIです。
数字の話を、今日はします。
難しそうに聞こえるかもしれないけれど、これは私たちの毎日のお金に直結する話です。
今の日本経済、実は「見た目は好調」
内閣府が2026年5月19日に発表した2026年1〜3月期のGDP(国内総生産)。
結果は実質で前期比0.5%増(年率換算2.1%増)。
25年度の名目GDPは670兆円弱と過去最高を更新し、前年度比4.2%増。上場企業も6年連続最高益見通し——数字だけ見れば、日本経済は好調に見えます。
でも、「名目」が「実質」を大きく上回っているのがポイントです。これはインフレが強くなっているということ。お金の額は増えているけれど、物価も上がっているので、実際の豊かさはそれほど増えていない。
これから来る3つの逆風
逆風① 原油高による物価上昇
中東情勢の緊迫化により、原油価格が高止まりしています。
ガソリン、電気代、輸送費——あらゆるもののコストが上がります。花屋にとっても、仕入れ運賃や店舗の光熱費に直接影響します。
エコノミストの間では、4〜6月期の実質成長率がゼロ%近くに鈍化するという声も出ています。好調だった数字が、あっという間に崩れる可能性があります。
逆風② 長期金利の上昇
長期金利が2.7%台まで上昇してきました。
金利が上がると何が起きるか。
- 住宅ローンの返済額が増える→家計の消費が減る
- 企業の借入コストが増える→設備投資が鈍る
- 国債の利払い費が増える→政府の財政が苦しくなる
お店の借入がある経営者には、金利負担の増大が直接経営を圧迫します。
逆風③ 円安
円安が続くと、輸入コストが上がります。日本は食料もエネルギーも多くを輸入に頼っている国です。
円安→輸入物価上昇→仕入れコスト上昇→価格転嫁できなければ利益が消える。
この連鎖が、中小経営者の首を締めます。
「賃上げの機運が衰える」リスク
今回の記事で私が最も気になったのはここです。
原油高が長引くと、同じインフレでも「国内から生まれる豊かさ」ではなく「海外への支払いが増える苦しいインフレ」に変わる——記事はそう指摘しています。
わかりやすく言うと、みんなの給料が上がる前に、物価だけ上がり続ける状態です。
花屋にとって、お客様の財布が緩んでいるかどうかは死活問題です。「ちょっとした贅沢」に使えるお金が減れば、花を買う頻度も落ちます。
政府・日銀に求められること
記事は「財政支出を膨らませたり、日銀の利上げを遅らせたりすると逆効果」と指摘しています。
日銀が適切なタイミングで利上げをすることで、インフレ期待を安定させ、長期金利の上昇圧力を抑える。一方的な円安も止められる。それが経済成長の持続につながる——という主張です。
経営者として、金融政策の動向から目を離してはいけない時期に来ていると感じます。
中小経営者として、今できること
数字を見ていると不安になりますが、嘆いていても何も変わりません。
今すぐ確認すること:
- 未完了借入金利は固定か変動か。変動なら上昇リスクを確認
- 未完了光熱費・輸送コストの見直しはできているか
- 未完了価格転嫁できる体力があるか(値上げへの備え)
- 未完了キャッシュフローに3〜6ヶ月の余裕はあるか
景気の波は、植物の季節と似ています。春が来れば夏が来て、秋が来る。今は少し嵐の前かもしれない。
でも、嵐に備えて根をしっかり張っておけば、必ず春はまた来ます。
今のうちに、経営の足元を固めておきましょう。
GORI