花き市場がオンライン化——夜せり増加が花屋の仕入れを変える【GORI日記】

花き市場がオンライン化——夜せり増加が花屋の仕入れを変える【GORI日記】

こんにちは、GORIです。

早起きは花屋の常識——そう思っていませんか?

実は今、その常識が静かに崩れ始めています。


花き市場で何が起きているのか

花き卸売市場といえば、早朝の対面せり。薄暗い中、買参人が市場に集まり、競り落とす。あの独特の緊張感は、花屋なら誰もが知る光景です。

ところが今、その「早朝・対面」という常識が変わりつつあります。

夜のオンラインせりが急増しています。

西日本花き農協(福岡市)をはじめ、九州最大の福岡県花卉、大阪府泉大津市の西日本花切など、各地の農協・卸業者が今年に入って夜間オンラインせりに相次いで移行。設備の老朽化による更新が引き金となり、どうせ変えるならオンライン化へ——という流れが一気に加速しています。


なぜ「夜」なのか

夜せりには、物流上の大きなメリットがあります。

これまでは1日2回のせりが必要で、そのたびに荷分け作業が発生していました。夜にせりを行うことで、翌朝には荷分けが完了した状態でトラックに積み込める。トラックの積載率が上がり、物流コストが下がる。

大阪・鶴見花き物流集荷地方卸売場では3社が共同で荷分けを行う仕組みも生まれています。競合他社と手を組んで物流を効率化する——これは花き業界らしからぬ、新しい発想です。


花屋・買参人にとっての変化

オンラインせりになると、日中に自分のお店にいながら競り落とすことができます。

早朝に市場まで足を運ぶ時間とコストが省ける。スタッフの負担も減る。地方の小さな花屋でも、遠くの市場のせりに参加できる可能性が広がります。

一方で、「実物を目で見て買えない」という不安もあります。花は鮮度や品質のばらつきがある生き物。画面越しの判断には、経験と目利き力が問われます。

オンラインせりの比率はまだ全体の約1割。しかし、この数字は確実に伸びていくはずです。


産地と買参人をつなぐ、新しいコミュニケーション

西日本花きの担当者は「産地と買参人をつなぎたい」と話します。

オンライン化は単なる効率化ではありません。これまで距離や時間の壁で繋がれなかった産地と花屋が、直接つながれる可能性を秘めています。生産者の顔が見える仕入れ、産地の情報をリアルタイムで知る仕入れ——それが実現すれば、花屋の「提案力」も変わってくるはずです。


花屋として、この変化をどう受け取るか

正直に言うと、早朝の市場には独特の活気があって、私は好きです。花と向き合う、あの静けさと緊張感。

でも、変化は止められません。

大切なのは、変化を嘆くのではなく、変化の中に自分たちの強みを見つけることだと思っています。

オンラインになっても、「どの花を、誰のために、どう仕入れるか」を考えるのは、変わらず人間の仕事です。むしろ、効率化で生まれた時間を、お客様との対話や花のある暮らしの提案に使えたら——それが本当の意味での花屋の進化じゃないかと、GORIは思っています。

GORI

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