GORI日記:「未来の種をまく」―大阪・関西万博が教えてくれたこと

GORI日記:「未来の種をまく」―大阪・関西万博が教えてくれたこと

こんにちは、GORIです。

ニュースを見ながら、
万博の夜景に心を奪われた。
大屋根リングの光がゆっくりと揺れて、
そこに集まった人々の笑顔が映っていた。

閉幕を迎えた大阪・関西万博。
来場者は2,500万人。
この時代に、こんなにも多くの人が
「未来」という言葉を信じて集まったという事実が、
なんだか嬉しかった。


iPS細胞から作られた“ミニ心臓”。
赤い培養液の中で、
小さく、でも確かに拍動していたという。

100歳のマハティール元首相が
その鼓動を見つめながら、
「この技術で治療してくれないか」と呟いたという話を読んで、
胸が熱くなった。

それは、まるで“希望の芽”が
人の心に植えられていくような光景だと思った。


そして「台風を制御する技術」。
自然の力を“脅威”から“恵み”へと変える。
人間が自然と向き合う方法を、
新しい形で提案している。

僕たち花屋も、自然の中で生かされている。
だからこそ思う。
自然を支配するのではなく、
共に生きるための知恵を探すこと。
それが、これからの時代に必要なんだと。


今、日本は「課題先進国」と言われる。
高齢化、少子化、災害、環境変化。
数字だけ見れば暗い話ばかりだけど、
そこに“可能性”を見いだすことができるのが、
人間のすごさだと思う。

枯れたと思っていた鉢から、
小さな新芽が出てくるように。
問題の中にこそ、
次の時代の希望の種が眠っている。


未来の医療を見学した中高生たちが、
「私たちが必ず可能にする」と語ったそうだ。
その言葉の力強さに、
55年前の万博で胸を躍らせた
当時の若者たちの姿が重なる。

未来を信じるということは、
“何かを残す”ことなんだと思う。
技術でも、言葉でも、
そして小さな花の苗でもいい。
誰かがそれを受け取って、
次の時代へ育てていく。


花もまた、未来を信じて咲く。
今咲くためではなく、
次の命へ種を残すために。

万博がまいた「未来の種」も、
きっとそんなものなんだろう。
この世界のどこかで、
静かに芽吹こうとしている。

GORI

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