こんにちは、GORIです。
今日はちょっと経済のお話を花屋目線で考えてみました。
最近ニュースでよく目にする「日経平均株価4万円」。
株式市場では、この数字が「3度目の挑戦」だそうで、前回もその前も、4万円を超えてもすぐに失速。今度こそ、という声があがっているようです。
でもこの話、僕たち花屋にとってもまったく他人事じゃありません。
というのも、株価が上がるということは、企業の業績や投資家の心理がいい状態ということ。つまり、法人需要が高まり、開店祝いや昇進祝いなど、胡蝶蘭や装花の注文が増える傾向にあります。
ただし、それには「業績の見通しが明るいこと」が大前提。
今の株高は「PER(株価収益率)」の拡大、つまり期待感で押し上げられている側面が大きいらしく、実際の企業の利益が伴っていないと、すぐまた冷え込む可能性もあると専門家は話しています。
僕たちの商売でも似たようなことがあります。
たとえば、「母の日」や「お盆」「年度末」など繁忙期には、お花の価格が高騰します。
市場では「この時期は需要が高まるから値上がりする」と期待されて、花材も人手も仕入れ価格もぐっと上がる。でも実際に注文が読めない年もあって、期待値と実需のバランスがズレると、在庫ロスや値崩れにつながることもあるんです。
さらに、今回の株価の行方を左右しているのが、アメリカの「関税問題」。
これは、僕たちで言うと「輸入花材の価格上昇」みたいな話に近く、突然お花の仕入れ値が10%上がったら、利益計画も販売価格の見直しも必要になってくる。
そんな状況の中、7月下旬から企業の決算発表が本格化するとのこと。
きっと、僕たちで言えば「半年の売上報告と今後の見込みを出すタイミング」みたいなものですね。この時期の動きが、秋以降の景気や花の需要にもじわじわ影響してくるのかもしれません。
4万円を超えた日経平均が、このまま「定着」するのか。
それともまた一瞬で終わるのか。
それは、まるで開店祝いに送った胡蝶蘭が、1週間でしおれてしまうのか、それとも1ヶ月以上持つのか、そんな違いにも似ているように思えました。
花も経済も、“勢い”だけではなく、“根っこ”が大事。
今日も、地に足つけて、お花を届けていきたいと思います。
GORI