【GORI日記】円安は本当に終わったのか?

【GORI日記】円安は本当に終わったのか?

こんにちは、GORIです。

最近、円高になってきたような報道を目にしますが、「円安の局面が本当に終わったのか?」と考えると、どうもそう簡単な話ではなさそうです。

実際、今の円高は「ドルが弱くなっているだけ」で、根本的な日本経済の弱さが解消されたわけではありません。むしろ、根っこの問題はまだまだ深いところにあるように感じます。

たとえば最近、日本製鉄がアメリカのUSスチールを買収した話がありましたね。2兆円規模の巨額買収です。こうしたM&Aのために企業がドルを買う動きが、為替市場に大きなインパクトを与えています。

また、投資家がドルを手放している背景には、アメリカの政策リスクやトランプ前大統領の再登場の影響なども絡んでいて、今の円高は「ドル安主導型」。実際にはユーロやスイスフラン、台湾ドルなどに対しては、むしろ円安が続いています。

ここで問題になってくるのが、「日本への直接投資の弱さ」です。

海外への投資は月に約2.6兆円規模あるのに対して、海外から日本への投資は月3000億円程度しかありません。国としてお金がどんどん外へ流れていって、内側に戻ってこない構造。これって、まさに“構造的な円安”を引き起こす要因ですよね。

さらに、対日投資に関しては、海外企業によるM&Aの比率も他の先進国と比べて低い。買収アレルギーや法規制といった、日本独自の壁も大きく立ちはだかっているようです。

「円安をチャンスに変える」ことができるのか?
それとも、円安が「日本の弱さの証」として続いていくのか。

鍵を握るのは、やはり日本が「投資したい国」になれるかどうかだと、僕は思います。

花や緑の世界でもそうですが、「ここに植えたい」「ここで咲かせたい」と思われる場所には、人もお金も自然と集まってきます。

日本という“土壌”を、もう一度耕して、豊かにしていくこと。
そのためのヒントが、為替の動きの中にも見え隠れしているような気がしました。

今日も、緑の力で、少しでも世の中が明るくなりますように。

GORI

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