こんにちは、GORIです。
先日、植物の仕入れに出かけた朝のこと。
棚の隅に、ぽつんと並んでいた不思議なフォルムのサンスベリアが目にとまりました。
「これ、なんだろう?」
思わずしゃがんで近づいて、名前を確認すると、サンスベリア・ボンセレンシス。
初めて出会ったときの、あの小さな驚きと静かな感動は、今でも忘れられません。
■ “優しい”サンスベリア
サンスベリアといえば、シャープでピンと立った葉が印象的ですが、
このボンセレンシスはまるで真逆。
葉が肉厚で、くるりと弧を描くように丸く広がるその姿は、どこかユーモラスで、やさしい雰囲気をまとっています。
緊張感や主張のある植物ももちろん美しいけれど、
この植物には心の余白にそっと寄り添うような柔らかさがあると感じました。
■ 部屋の空気が、すこしだけ“ほぐれる”
このボンセレンシスを部屋の片隅に置いてみたとき、驚いたのは、空間の空気がすこしやさしくなる感覚でした。
忙しなく流れる時間のなかに、植物の“ゆるさ”が入ってくるだけで、人の心ってほどけるんだなと改めて実感。
水やりも少なくて済むし、日陰にも強い。
それでいて、そばにあるだけで安心できる。
そんな“静かな癒し”をくれる植物が、生活のなかにひとつあると、意外と毎日が変わります。
■ かたちが“正しくない”ことの美しさ
最近は、整っているものや、効率的なものが求められる時代。
でもこのボンセレンシスの、少しいびつな、個性的な形にふれて思いました。
植物は、人と違って「正しさ」で生きていない。
太陽に向かって、自由に、自然に、ただ美しくそこにある。
それだけで、充分すぎるほど魅力的だと、そう思わせてくれる存在です。
今日もまた、この丸くて、やさしいグリーンと一緒に、静かな朝を過ごしています。
サンスベリア・ボンセレンシス。名前の響きも、ちょっとかわいくて、気に入ってます。
GORI