10年前の決断が生んだ明暗──日産とトヨタの“その後”から学ぶこと

10年前の決断が生んだ明暗──日産とトヨタの“その後”から学ぶこと

こんにちは、GORIです。

最近読んだ記事がとても印象的でした。
10年前、日産とトヨタが下したそれぞれの経営判断。そこから10年が経ち、両社の運命が大きく分かれたというお話です。

日産はかつて、カルロス・ゴーン氏のもと「リバイバルプラン」でV字回復を遂げました。しかし、2010年代以降、拡大戦略をさらに推し進めた結果、米中ブラジルと世界市場を強く意識するようになります。2011年に掲げた「パワー88」はその象徴。アグレッシブにアクセルを踏み込んだものの、そのツケは大きく、現在は再び“リストラ”という言葉が経営再建のキーワードに。

一方、トヨタはというと、あえて立ち止まりました。

「意志ある踊り場」という言葉で表現されたのは、2014年のこと。トヨタは攻めの姿勢をとらず、あえて改革に専念する時間を持ちました。結果、損益分岐点を引き下げ、堅実な経営を貫いたことが、今の「4兆7650億円の黒字」につながっているのです。

今、日産の北米不振や構造的な課題は、26年前の“リバイバルプラン”時代に似ているともいわれています。経営陣が問題を先送りにしたことが、まさに「振り出し」に戻る要因になってしまったのかもしれません。

この話、単なる企業の栄枯盛衰ではありません。
「止まる勇気」と「進む勢い」、どちらを選ぶかが、いかに未来に大きな影響を与えるか──まさにビジネスの本質を問いかけられている気がします。

今後の10年は、メカからソフトウエアへの価値転換が本格化する時代。変化に向き合い、経験から学んだ者だけが、未来のハンドルを握れるのだと強く感じました。

花の仕事も同じですね。
急ぐだけではなく、あえて止まること、見直すことの大切さ。
どちらも、花もビジネスも「生き物」である以上、時には立ち止まり、土を整える勇気が必要です。

GORI

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