こんにちは、GORIです。
1985年のプラザ合意から40年。今、日本は何を学び、何をまだ学んでいないのか。
ふと、そんなことを考える機会がありました。
当時、「内需拡大」「経済の開放」といったキーワードで始まった前川リポート。外需頼みから脱却し、内需主導の持続的な経済成長を目指す…はずだった日本。
でも気づけば、私たちが今立っている場所は、あの時描かれた理想から遠く、むしろ“閉じた国”になってしまっているようにも感じます。
たとえばNTTの民営化やiモードの登場といった、世界を変えるかもしれなかった動きも、iPhoneの登場で一気に時代がひっくり返りました。
輸出の柱も変わらず自動車中心。新しいビジネスの芽は、なかなか育っていない。
さらに気になるのは、起業率の低さやジェンダーギャップの大きさ。
1985年に雇用機会均等法が施行されたけれど、女性が活躍できる環境整備はまだまだ発展途上。世界の中で日本の順位は下がる一方です。
国連のデータによれば、日本への海外直接投資も、なんと世界で196位(199カ国中)。北朝鮮より下というのは、さすがにショックでした…。
日本銀行の最新のレポートでも、為替政策と金融政策の関係を今さら見直すような内容が出てきました。今になってようやく議論が動き出したことに驚きます。
「開く」こと。
それが40年前の宿題であり、今もなお終わっていない課題。
花屋という立場であっても、いや、だからこそ、感じることがあります。人が動き、モノが動き、情報が循環して初めて“新しい芽”が育つ。
社会も経済も、もっと風通しよく、柔らかくあって欲しい。
閉じたままでは、未来は咲かない。
そんなことを、今日も植物に水をあげながら、思うのでした。
GORI