柳川で感じた、花と文化のこれから

柳川で感じた、花と文化のこれから

こんにちは、GORIです。

先日、何年かぶりに父のお墓参りのため、福岡県柳川市にある福厳寺さんを訪れました。

当日はあいにくの大雨。傘をさしながらお墓へ向かうと、ふと目に飛び込んできたのは、思わず目を見張るほどカラフルなアートフラワーたちでした。

正直、花屋として驚きました。お墓の前に並ぶのは、生花ではなく、色鮮やかな造花たち。しかも、どれも美しく、まるでオブジェのように整っていて、ある意味で感心もしてしまいました。

ただ一方で、「お墓にお花を飾る」という文化の形が変わりつつあることに、複雑な気持ちにもなりました。

私自身も東京に住んでいて、そう頻繁に九州へ来られるわけではありません。そう考えれば、枯れない造花を供えるのは、自然な流れかもしれません。でも、どこか寂しい。

季節の花を供えることで感じる“命の循環”や“移ろい”が、失われていくような気がして。

日本の文化、そして花の文化は、このままどうなっていくのだろう。

そんなことを、雨の音に混じる静かな空気の中で考えた一日でした。

GORI

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