東京都の水道料金無償化に思うこと

東京都の水道料金無償化に思うこと

こんにちは、GORIです。

今日は、少し真面目な話題を。

東京都がこの夏、水道の「基本料金を4カ月間無償化」するというニュースがありました。小池都知事の説明では、節約できた分をエアコン代にまわして、熱中症予防に役立ててほしいとのこと。

たしかにありがたい政策ではあるものの、私は少し引っかかるところがありました。

まず、東京都の水道料金って、実は全国的に見ても“安い方”なんです。国交省のデータを見ると、東京都の家庭用水道料金は月額平均で2,815円。全国平均よりも低く、最も高い青森県の6割程度。ここをさらに減額するというのは、果たして必要なのか。

しかも今回の措置にかかる予算は、368億円。

このお金が、例えば老朽化した水道管の整備や、未来の災害対策に回されたらどうだろう。水道って、使えるのが当たり前のように思われがちだけど、裏では多くのコストとメンテナンスが必要です。

そしてもうひとつ。こうした東京都だけができる“財政力を活かした政策”は、地方との格差を広げかねないという問題もあります。現に、地方では水道管の更新すらままならない地域も多いのが現実です。

東京都知事は、日本水道協会の会長でもあるそうです。ならばなおさら、全国の水道の未来を見据えた、持続可能なビジョンを示してほしいと感じました。

便利で快適な東京の暮らし。でもその快適さを、どう支え、どう持続させていくのか。

少し考えるきっかけになりました。

GORI

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