改正下請法で変わる価格交渉。「価格転嫁が当たり前」の時代へ【GORI日記】

改正下請法で変わる価格交渉。「価格転嫁が当たり前」の時代へ【GORI日記】

こんにちは、GORIです。

今日も新聞を読みながら、これは現場にいる人間として無視できないな、と思った記事がありました。
「改正下請法、1月施行 『価格転嫁当然』の通念を」
このテーマ、正直かなり重たいですが、GORI日記として私なりに噛み砕いて書いてみます。


約20年ぶりの大改正、その意味

今回の改正下請法(正式には「中小受託取引適正化法」)、
ポイントはとてもシンプルです。

「価格交渉は、していい」ではなく「しなければならない」

これまで、

  • 下請け側がお願いしても

  • 話し合いの場すら持たれず

  • 一方的に価格を決められる

そんなケースが、残念ながら普通にありました。

今回の改正では、
発注側の企業に“価格交渉に応じる義務”が課されます。
応じなければ、罰金や社名公表の可能性もある。

これは、現場で仕事をしてきた人ほど、
「やっとここまで来たか」と感じる内容だと思います。


なぜ、ここまで問題になっているのか

背景にあるのは、
中小企業の賃上げが進まない現実です。

働き手の約7割は中小企業。
でも、賃上げ率を見ると、
大企業と中小企業の差は、むしろ広がっている。

理由ははっきりしていて、
コストが上がっても、価格に転嫁できていない。

特に深刻なのが、

  • 労務費

  • サプライチェーンの末端(3次請け、4次請け)

「忙しいのに儲からない」
「人を大事にしたいけど、原資がない」

これは、私の周りでもよく聞く話です。


一番の壁は「空気」かもしれない

記事を読んでいて、
一番大事だと感じたのは、ここでした。

日本では
「コスト増は下請けが飲むもの」
という空気が長く続いてきた

この“空気”が、本当に根深い。

  • 価格交渉をすると関係が悪くなりそう

  • 次の仕事が来なくなるかもしれない

  • うちが我慢すればいい

こうして、声を上げないことが美徳のようになってしまった。

法律が変わっても、
現場の通念が変わらなければ、意味が薄れてしまう。
これは、どんな制度でも同じだと思います。


植物屋の私が思うこと

植物を育てていると、
「水も肥料も与えずに、元気に育て」と言うのが
どれだけ無理な話か、よく分かります。

中小企業も同じで、
原材料も、人件費も、エネルギーも上がっている中で、
価格だけ据え置きでは、持続するわけがありません。

価格転嫁は、ワガママではなく、健全な循環のための行為。

今回の改正は、
「値上げしていい」ではなく
「値上げすることが、当たり前」
という社会に近づく一歩だと感じています。


これからに期待したいこと

2026年の春闘は、
この法律の“試金石”になると言われています。

業界団体、労働組合、政府、そして現場。
誰か一人ではなく、
みんなで空気を変えていく必要がある。

中小企業が元気にならなければ、
日本全体の元気は戻らない。

そう強く感じた、今日のGORI日記でした。

GORI

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。