山林火災への十分な備えを

山林火災への十分な備えを

こんにちは、GORIです。

植物と共に生きる。

戦争など多くの被害が世界中でおこなわれていますが、一方では、世界中で自然災害も多く発生しているのも事実です。

今回は、岩手県大船渡市で発生した山林火災について取り上げたいと思います。この火災は2月26日に発生し、3月3日時点で焼失面積は2千ヘクタールを超え、平成以降で最悪の規模となっています。

避難生活が長期化する被災者の負担

避難指示が出された住民は約4千6百人に上り、公民館や車の中での避難生活を余儀なくされています。避難生活が長引くことで、心身の負担が増すことが懸念されます。一刻も早い鎮火を願うとともに、被災者のケアが最優先されるべきです。

火災の拡大と鎮火の見通し

火災の範囲は徐々に広がり、多くの家屋が焼失し、1名の方が亡くなられました。現在、10以上の都道府県の消防隊や自衛隊が消火活動にあたっていますが、鎮火の見通しは立っていないとのことです。

現地は14年前の東日本大震災で甚大な被害を受けた地域でもあり、復興の最中に再び災害に見舞われることに胸が痛みます。まずは鎮火と避難が最優先ですが、その後の生活再建に向けた支援の準備も急がれます。

日本各地で相次ぐ山林火災

同時期に山梨県や長野県などでも山林火災が発生しました。冬から春先にかけては降水量が少なく、乾燥と強風が重なることで火災のリスクが高まります。特にこの時期は、雑草の処理や山菜採りのために山に入る人が増え、火災の原因となる可能性があります。私たち一人ひとりが火の取り扱いを慎重に行うことが大切です。

林野火災の現状と課題

総務省消防庁によると、全国では年間千数百件の林野火災が発生しています。2023年には計844ヘクタールが焼損し、8人が亡くなりました。林野火災は長期的には減少傾向にあるものの、一度広がると鎮火が難しく、初動対応が極めて重要です。しかし、過疎化や高齢化により、各地で消防団員の減少が深刻化しており、広域的な連携態勢の強化が求められています。

温暖化が引き起こす火災リスク

1月には米国ロサンゼルス近郊で大規模な山火事が発生し、多くの死傷者が出ました。地球温暖化により空気が乾燥し、火災の発生や延焼のリスクが高まっていると指摘されています。日本だけでなく、世界全体でこのリスクに向き合い、対策を講じる必要があります。

私たちにできること

花や植物を扱う仕事をしている私にとっても、自然との共存はとても大切なテーマです。火災は一度発生すると甚大な被害をもたらしますが、一人ひとりの意識が防止につながります。乾燥した時期の焚き火の管理、たばこのポイ捨て禁止、火の不始末を防ぐ心がけを徹底することが、未来の自然を守ることにつながります。

日頃から防災意識を高め、火災が発生した際には迅速に対応できるように備えておきましょう。

GORI

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