こんにちは、GORIです。
高市政権が進める成長戦略のニュースが話題になっています。AI・半導体、造船、創薬、フードテック……17の分野を「戦略産業」と定め、官民で重点投資していくという大きな絵が描かれています。
「イチゴから艦艇まで」という見出しに、思わず笑ってしまいました。確かに総花的だなと感じる一方で、花屋の目線で読んでいくと、けっこう他人事ではない話が含まれていました。
フードテックの波は花屋にも来るかもしれない
17分野の一つ「フードテック」には、イチゴの植物工場が事例として取り上げられていました。植物工場といえば、野菜や果物が主役ですが、花の世界でも同じ技術の流れはすでに始まっています。
温度・湿度・光を人工的にコントロールし、年間を通じて安定した品質の花を生産する——そんな仕組みが広がれば、季節や天候に左右されやすい花の仕入れも変わってくるかもしれません。フラワービジネスにとっても、フードテックの進化は無関係ではないと感じています。
「選択と集中」は花屋も同じ課題
記事の中で印象に残ったのが、「総花的では勝ち筋を絞れない」という指摘です。17分野を並べても、結局どこに力を入れるのかが見えにくい。民間企業の社長100人へのアンケートでも、注目が集まるのは「AI・半導体」と「エネルギー」の2分野だけで全体の過半を占めたとのこと。
これは花屋も全く同じ悩みだと思います。ブーケもアレンジも、ギフトも法人も、ウェディングもお葬式も……全部やろうとすると、何が自分たちの強みなのか見えなくなる。得意なことに集中して、そこで圧倒的な存在感を出す。規模は違っても、「選択と集中」の大切さは変わりません。
見えない未来に備えながら、今日の花を届ける
一橋大学の野口悠紀雄名誉教授が「AIで産業構造がどう変わるか見通せない」と指摘しているように、時代の変化のスピードは誰にも予測できません。花屋の仕事も、ECの普及やSNSによる購買行動の変化など、10年前とはまるで違う環境になっています。
それでも変わらないのは、「誰かの大切な瞬間に花を添えたい」という気持ち。国の戦略がどう変わっても、その想いを軸に自分たちの勝ち筋を磨き続けることが、小さな花屋にできる「成長戦略」だと思っています。
GORI