こんにちは、GORIです。
最近、新聞やネットの経済ニュースを見ていると、「それって本当に日本全体の話?」と思ってしまうことがあります。
とくに今回の日経新聞に掲載された「初任給30万円時代」の記事を読んで、正直ちょっとモヤモヤしました。
大企業の一部では、2025年度の新卒初任給を30万円以上に設定する企業が131社と、前年の2倍以上に増加。
大和ハウスはなんと月給35万円、西武ホールディングスは32万円と、驚きの数字が並びます。
人手不足への対策として、企業は高待遇で若手の確保を狙っています。
でも、こうしたニュースが中小企業や現場にいる私たちにとってどれだけリアルな話でしょうか?
私たちのような中小の花屋業界は、物価高騰、人件費の上昇、資材コストの増加など、すでに日々の運営で手一杯です。
新卒に30万円なんて払える体力があれば、正直もっと設備投資や働くスタッフの待遇改善に回したいというのが本音。
もちろん、人材は宝ですし、待遇をよくしたい気持ちは山々ですが、現実とのギャップに頭を抱えてしまいます。
それでも、地銀が地方で人材を集めるために初任給を都市並みに引き上げたり、福山通運がドライバー不足にAI面接を取り入れるなど、業種を問わず「人をどう確保するか」の工夫には学びがあると思いました。
私たちの業界も、給与だけではなく「働く意味」や「やりがい」、「自然や季節と共に生きる楽しさ」などを伝えることが、これからの時代の採用戦略なのかもしれません。
若い世代にとって「花屋」という仕事が「低賃金のキツイ仕事」ではなく、「植物と暮らす素敵なライフスタイルの一部」になるよう、日々の発信を大切にしていきたいと思います。
景気に左右されず、自分たちの“花を咲かせる戦略”をしっかり持つこと。それが、これからの時代を生き抜く中小企業の強さではないでしょうか。
GORI