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ユーフォルビア・アビシニカという株。砂漠に立つ燭台【GORI図鑑】

こんにちは、GORIです。

「GORI図鑑」の三項目。前回まではてのひらサイズのサンスベリアでしたが、今日はぐっと大きくて、部屋の主役になるような株の話です。ユーフォルビア・アビシニカ。

ユーフォルビア・アビシニカとは

ユーフォルビア・アビシニカ(Euphorbia abyssinica)は、サボテンのようでサボテンではない、独特の存在感をもつ多肉植物です。別名は「デザートキャンドル(Desert Candle)」。その名のとおり、砂漠にすっと立つ燭台のような姿が魅力です。

砂漠に立つ、燭台のフォルム

いちばんの見どころは、波打つような稜線と、枝が上へ上へと分かれていく燭台のシルエット。原産地はエチオピアで、現地ではなんと10mを超える高さまで育つこともあるそうです。ただし成長はとてもゆっくり。だからこそ、室内でも長く、その造形をじっくり楽しめます。力強くも静かな立ち姿は、置くだけで空間の空気を変えてくれます。

サボテンに“見える”けれど、別の仲間

トゲがあって多肉質——見た目はサボテンそっくりですが、アビシニカはサボテン科ではなくトウダイグサ科ユーフォルビア属。乾燥した環境を生き抜くうちに、まったく別の系統が似た姿にたどり着いた「収斂進化」の好例です。

ひとつだけ大事な注意点。ユーフォルビアの仲間は、切ったり傷つけたりすると白い乳液(ラテックス)を出します。これは肌につくとかぶれたり、目に入ると危険なことがあります。剪定や植え替えのときは手袋を、小さなお子さまやペットの手の届かない場所で楽しむのが安心です。図鑑としては、この“毒のある白い樹液”もアビシニカの正体の一部です。

付き合い方のメモ

  • 置き場所:風通しのよい、よく日の当たる明るい場所。強すぎる直射日光は避けて。
  • 水やり:1〜2ヶ月に一度が目安。とにかく乾燥気味に。多肉質の体に水を溜めているので、あげすぎは根腐れのもと。
  • 最低気温:5℃以上。寒さに弱いので冬は暖かい室内へ。
  • 乳液:切り口の白い汁に注意。手袋を。

水やりの回数が少なくて済むので、実は「忙しくて世話をしすぎてしまう人」にこそ向いている植物かもしれません。

GORIの一言

大きなアビシニカを、グレー陶器のアンティーク加工鉢——くぼみや擦れをあえて残した器——に合わせていると、無骨さと上品さが同居します。眺めていると、砂漠の静けさをそのまま部屋に持ち込んだような気分になります。

小さな株を集めるのも楽しいけれど、こういう一本を空間の真ん中に据えると、部屋の格が変わる。大きな緑には、大きな緑にしかできない仕事があると思います。

GORI

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