「パプリカ王に学ぶ―投資マネーが農業を変える、300兆円市場の可能性」

「パプリカ王に学ぶ―投資マネーが農業を変える、300兆円市場の可能性」

こんにちは、GORIです。

静岡県磐田市にある、サッカーコート4面分の広さを誇る巨大なパプリカ農園。ここで大和証券グループが、日本の「パプリカ王」の座を狙い、本気で農業ビジネスを展開しています。年間430トンを出荷し、日本のパプリカ販売シェアの2割を握るまでに成長。ですが彼らのゴールは単なる農産物生産ではありません――最終目標は、このパプリカ農園を「金融商品」にすること。

投資家から資金を集め、そのマネーで設備や運営を効率化し、収益をリターンとして還元する仕組みを作る。赤字農園を買収後わずか1年で黒字化し、単価も2割上げるなど、投資マネーの力は着実に成果を出しています。日本農業の「非効率」をマネーで変革しようという挑戦です。

世界を見渡すと、食料需要は毎年1.2%増える一方、生産は1%増にとどまり、「食料ギャップ」が広がる懸念があります。ここに約300兆円規模の投資機会が潜んでおり、カナダの大手マニュライフなどもナッツや果物の農園に投資し、効率化でコストを大幅削減しています。

花業界も同じで、「非効率」とされてきた構造を逆手にとり、投資と技術で変革すれば新たな価値が生まれるはず。パプリカ王の挑戦は、農業だけでなく、花屋にも多くのヒントを与えてくれます。利益至上の発想が、新しい景色を見せてくれるのかもしれません。

GORI

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