こんにちは、GORIです。
「GORI図鑑」、今回は時間が作った彫刻のような一鉢。アガベ・笹乃雪(ささのゆき)です。
アガベ・笹乃雪とは
笹乃雪(Agave victoriae-reginae)は、メキシコ原産のアガベの中でも、人気と希少性を兼ね備えた名品。まるで花が開いたように整ったロゼットが美しく、上から見ると幾何学的な模様が浮かび上がります。この株は先端が丸みを帯びた短葉タイプで、コンパクトにまとまっています。
白いラインの、正体
葉に入るペンキで描いたような白い線は、笹乃雪の代名詞。これは隣の葉と押し合っていた部分に残る、葉のプリント(型のあと)や表皮の白い粉。一枚一枚がきっちりと重なって育ってきた証でもあります。このサイズになるまで、おそらく15年以上。クイッと育つ植物だからこその、静かな美しさです。
一生に一度だけの、花
図鑑的な知識をひとつ。アガベは、長い年月をかけて力を蓄え、一生に一度だけ花を咲かせて枚する植物です(一回結実性)。何十年もかけて高く花茂を伸ばし、最後に味をさく。その卵の一生を知ると、目の前のロゼットが、いっそう尊く見えてきます。
付き合い方のメモ
- 置き場所:日当たり・風通しのよい場所。梅雨の高湿は蒸れに注意。
- 水やり:表土が乾いてからさらに数日〜2週間あけて。乾燥と水やりのメリハリが引き締まった姿を作ります。
- 耐寒温度:約0℃と、アガベの中でも寒さに強め。
GORIの一言
早く大きくしたい、と思えば思うほど、アガベはなかなか思うようには進みません。でも、その遅さこそが価値。この一鉢には、もう誰かの15年が詰まっています。
一生ものの植物として、タンスのようにリレーしていける株だと思います。
GORI