GORI日記:熱気なき最高値と、私たちの実感

GORI日記:熱気なき最高値と、私たちの実感

こんにちは、GORIです。

最近、日本株が史上最高値を更新したというニュースを耳にしました。日経平均株価はついに4万4千円台。けれども街を歩くと、その「熱気」を実感する場面は正直あまりない。

投資の世界で大きな資産を動かす著名投資家の方々は「バブルではない」と語ります。ETFや海外マネーの機械的な流入、余剰資金の行き場としての日本株。確かに構造的な資金の動きはありますが、私たちの日常に直結しているわけではないように感じます。

花屋として現場に立つ私からすると、「株価の最高値」と「生活実感」の乖離はどこか植物の世界と似ています。立派に咲き誇る花も、根や土壌が弱ければ長くは続かない。見えている数字だけで判断すると、本質を見失う危険があるのです。

社会全体でインフレが進み、企業収益や株価は伸びても、家計にその恩恵が届いていない――。そんな違和感が広がっています。花を買いに来てくださるお客様の「値段が高くなった」という声に耳を傾けると、経済の実情を肌で感じます。

株も花も、未来を育てるには「土台」が大切。見栄えだけでなく、根っこを太くする努力が欠かせません。株価が象徴する日本経済も、数字だけでなく暮らしの安心や豊かさにどうつながっていくか。そこにこそ私たちの未来があると思います。

GORI

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